投稿者:タヌキ
結婚式は母の為?

 私の母は非常に自己中心な人でした。1例を挙げます。私が20歳の頃でしょうか? 母が私用にとコートを買って来ました。膝上丈で厚くて重く、共布の分厚いベルト付きで茶系の大きいチェック柄。私は寒がりですので膝下丈で軽いコートが好みです。その事を、なるべく控えめな調子で母に言いました。すると怒り心頭といった調子で、「返して来る!」と怒鳴り、(当時は長崎県島原市に住んでいたのですが)自宅に帰り着いたばかりだというのに、すぐさま電車に乗り、長崎市内の店まで電車に乗って返しに行きました。しかも後日、「せっかく買ってきてくださったたのに」と親類中の人々から悪者扱いにされました。
 私の結婚式の衣裳は当然、全て母が決めました。私には好みがあり、「私の式だし、費用も全て私の給料から出すのだから」と言いましたが聞きません。それまでの24年間、さんざん親類その他から悪者扱いされて疲れ果てていた私は、好きな衣裳を着る事を諦めました。それほど横暴な母だったのです。でも、白いウェディングドレスにベージュの靴を履けと母が言ったときには心の中で泣きました。「これが最後の辛抱」と思いました。私には姉も2人いるのですが、特に上の姉は調子が良く、母が姉に「これを買ってきてあげたよ」と言うと、中身が服だか食べ物だかも分からないのに「わあ! 嬉しい!」と喜んで見せるのです。母は大いに満足し、可愛がられるという訳です。そんな姉ですから「自分の好みと異なる衣裳やベージュの靴は嫌だ」と相談できる相手ではありません。逆に私の方を説得するタイプです。
 思えば、「自分の好きな物を選びなさい」と言われて母から物を贈られた記憶は一度もありません。必ず「母の好み」の品を押し付けられて泣いていました。あるときなど「これは好みではない。こういう感じの品が良い」と思い切って言ったところ、母は珍しく怒らず黙っていました。が、翌日でしたか、さらに私の好みから遠い品に交換してきました。そこで断ると、「せっかくお母様が」に必ずなります。泣く泣く受け取りました。
 ちなみに、引き出物だけは母が買いました。私が知らない間に陶器屋さんに出掛けて、母好みの湯呑みと茶碗セットを招待客の人数分だけ注文していたのです。さらに招待客も母つながりの人ばかり。私の友人は一人も招待していません。母が招待客のリストを勝手に申し出て印刷し終わっていたのです。もちろん招待状も。
★相手の立場に立つ……この事を反面教師として母から学びました。

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